幼児を預けて働きたいママ「子どもの保育園が決まったら働き出そうと思ってたんだけど、待機児童が多くて無理そう。しかも求職中だと選考基準の点数が一番低くて望み薄。仕事するの諦めるしかないのかな?」
こういった疑問に答えます。
✔️本記事の内容
・求職中で保育園落ちした私が延長保育可能な幼稚園を選んだ理由
・保育園にはない幼稚園のメリット(デメリットも補足)
・延長保育のある幼稚園 x 扶養内派遣(短時間勤務)の仕事を選んで良かった理由(私の体験)
この記事を書いている私は、扶養内派遣8年目の高校生と小学生の息子がいる主婦です。
今から9年前、長男が小学校に入学するタイミングで仕事を始めようと思い、当時2歳になる次男の保育園を申請しました。しかし待機児童問題で保育園入園は断念。そこで未就園児クラス(プレ保育)があり、延長保育が可能な幼稚園を選ぶことにしました。
この記事では、就職活動から始めた私が保育園漏れした結果「延長保育のある幼稚園」x 「扶養内派遣(短時間勤務)の仕事」を選んで良かった理由を解説していきます。
求職中で保育園落ちした私が延長保育可能な幼稚園を選んだ理由
求職中では保育園に入るのは難しい
働く為に子どもを保育園に預けたくても、待機児童問題で預けられない人がたくさんいます。
しかも、保育園に入れる選考の優先順位は就業中の方、特にフルタイム勤務の方が優先になるので、これから仕事を探す方は優先順位が一番下になります。
かく言う私も、上の子が小学校に入学するタイミングで仕事を始めようと思い、下の子が2歳の時に保育園を申請しました。しかし待機児童が多く、求職中では保育園の選考に合格することはできませんでした。
保育園がダメなら延長保育可能な幼稚園がある
保育園がダメなら別の選択肢の一つに延長保育(お預かり保育)が可能な幼稚園を考えていました。
理由としては、
①保護者が就労していなくても入園可能
②保育園と比べて競争率が低い
②については、保育園とは違い保護者が就労している前提ではないので、園のベントは基本平日が多い等の制約があります。その為フルタイム勤務の方が幼稚園を選択する事は比較的少ないと思います。
私は子育てが落ち着いたら、フルタイムで働きたいと考えていました。しかし、預け先が幼稚園となると、上記の様な制約があるので、先ずは短時間勤務の仕事を探すことにしました。
私が仕事を始める上で幼稚園選びにこだわった3つのこと
①未就園児クラス(プレ保育クラス)がある
9年前、当時次男は2歳でした。通常幼稚園入園は満3歳からなので、未就園児クラス(プレ保育クラス)がある幼稚園を探す必要がありました。
先ずは2歳だった次男の慣らし保育も兼ねて就職活動をスタートしました。
②延長保育が可能である
通常、幼稚園の子どもの預かり時間は、9:00~14:00ごろまでです。
もし短時間勤務の仕事でも、万が一想定外のことが起きてお迎えが遅くなっても大丈夫な様に18:00くらいまで延長保育可能なら安心だと思います。
私が仕事を始めたのは、次男が満3歳になり幼稚園の年少クラスに入った頃でした。最初の1〜2年くらいは17:30までの延長保育を利用しました。自分も子どもも慣れてきた頃に就労時間を伸ばし、18:30までの延長保育を利用しました。
その幼稚園では早朝保育と延長保育が17:30までと18:30までがありました。それぞれ料金が発生するので、働き方次第ではかなり料金が割高になるかも知れません。すなわち、毎日延長保育を利用して短い時間働くよりも、勤務日数を少なくまとまった時間働く方が延長保育の料金を抑えられます。
③家から比較的近い
幼稚園の場合は近距離でなければ幼稚園バスを利用される方が多いです。
我が家は幼稚園バスを利用していましたが、延長保育を利用する日は自転車でのお迎えになります。また、行事等で保護者が園に出向く機会も年に数回あります。3年以上通われることになると思うので、天気の悪い日も考慮して送迎に無理のない距離が良いと思いました。我が家の場合、自宅から幼稚園までは自転車で約10分くらいでした。
お住まいの地域によっては自家用車の送迎が当たり前の場所もあるかも知れません。私の住む地域では、大体の園は駐車スペースが少ないです。登降園時間は親の送迎で歩いている園児も多いので、運転する側からしても車での送迎は怖いという話を聞きました。また、短時間だということで、近くのお店や園の周りに駐車する方もいるので近隣からのレームがよく入るそうです。
場所にもよるかも知れませんが、自転車での送迎が可能な距離が良いと思います。
まだ働き方が定まっていない方には認定こども園がおすすめ
次男が入園した2年後にその幼稚園は認定こども園になりました。
- 護者の就労の有無にかかわらず施設の利用が可能。
- 集団活動・異年齢交流に大切な子どもを保ち、すこやかな育ちを支援。
- 待機児童を解消するため、既存の幼稚園などを活用。
- 育児不安の大きい専業主婦家庭への支援を含む地域子育て支援が充実。
(引用元URL:内閣府 認定こども園)
認定区分
入園する子どもの年齢や状況によって認定区分が異なります。
主な認定区分と対象となる年齢は以下の通りです。
- 1号認定:子どもたちが満3歳以上で、保育を必要としない場合
- 2号認定:子どもたちが満3歳以上で、保育を必要とする場合
- 3号認定:子どもたちが満3歳未満で、保育を必要とする場合
働き方に関しての認定こども園のメリット
認定こども園は1号・2号・3号と全ての認定区分の方を受け入れる施設のため、「子どもが入園してから働くか決めたい」「幼稚園と保育園をあわせた教育・保育を受けたい」などと考える保護者の方にとっても、利用しやすい施設だと思います。
例えば、親の働き方や勤務時間が変わってしまうと、保育園の入園基準を満たせなくなり、やむなくせっかく慣れ親しんだ園を転園しなければならないというようなことがあります。認定こども園の場合このようなリスクはかなり軽減されると思います。
我が家の場合は、通っていた幼稚園自体が途中で認定こども園に変わりました。当時、息子が4歳(幼稚園で言えば年中)の時でした。その頃私は週2日で働いていたので、2号認定(子どもが満3歳以上で、保育を必要とする場合)となりました。認定区分が途中で変わっても、子どものクラスが変わる訳でもなく、手続き上の違いだけだったと思います。保育料金については、認定区分の保育料に延長保育を利用した分だけ上乗せして支払っていたと思います。
保育料金
保育料金については認定こども園も2019年10月から始まった幼保無償化の対象です。保育料の負担については1号、2号、3号の認定区分や保護者の所得を基準に国が定める水準を限度として、市町村が定めています。
認定こども園の定員
認定こども園は保育園の役割も果たすため、保育園と同じように人気がある園は定員漏れすることもあります。定員次第では1号認定(保育の必要なし)で入園してから、2号認定(保育の必要あり)への変更が難しい場合もあるかも知れません。入園の可否の基準は自治体によって異なるので、早めの情報収集が必要だと思います。
保育園にはない幼稚園のメリット(デメリットも補足)
幼稚園または認定こども園には保育園には無いメリットがあります。もちろん、デメリットもあります。
幼稚園のメリット① 通園バスが利用できる
私にとって働く上で1番メリットだと感じたことは、通園バスが利用できるということでした。
仕事をするなら市内で事務職を希望していたので、電車通勤になります。そうなると、自宅から保育施設、それから電車通勤になる為、保育施設までのアクセスが大事になります。また、天気の悪い日に仕事着が濡れるのも気になるところでした。
それもあり、元々希望していた保育園は駅近か自宅近くでした。しかし、どちらも人気があり無理でした。
と言うわけで、私にとっては朝の忙しい時間帯に自宅前まで迎えに来てくれる幼稚園バスは神様です。仕事のある日は迎えだけ自転車です。例え大雨だとしても仕事帰りなら服がべっちゃべっちゃに濡れても平気!
通園バスを利用する為に短時間勤務の仕事を選んだ
朝の通園バス利用にするために、フルタイムではなく短時間勤務のパートで仕事を探しました。なぜなら朝の通園バスの時間に間に合わせる為には遅めの出勤時間でなければなりません。朝の通園バスの運行時間は幼稚園の規模やルートにもよりますが、大体の幼稚園は7:30〜9:30の間くらいではないかと思います。
私は週2〜3日(勤務時間10:30〜16:00)の派遣の仕事を始めました。
仕事がある日(週2〜3日)は延長保育にして朝はバス通園、帰りは自転車で園までお迎えに行きます。仕事が無い日の送り迎えは両方バス利用でした。バス通園は天気の悪いや荷物が多い日は本当に助かりました。
2歳未満のお子さんの場合は1人で座れるかどうかの制限があるかも知れませんので、直接園に問い合わせされると良いと思います。
幼稚園のメリット② 教育が充実している(英語、水泳、体操など)
幼稚園は「子どもが初めて通う学校」という位置付けのもと、就学前までの発達や生活リズムを大切にした幼児教育が充実しています。
次男が通っていた園では水泳の授業がありました。園内ではなく、園児は幼稚園バスで大手のスイミングスクールへ移動して授業を受けさせてもえました。また、課外授業で英語や体操教室を選択することとができました。
その他、様々な学習に取り組んでもらっている様でした。我が家の次男は3歳になっても言葉がまだしっかり話せませんでした。そんなある日、家族で車移動中、次男が窓の外に見えたアメリカの国旗を目にすると突然「アメリカ、ワシントン」「イギリス、ロンドン」「ベトナム、ハノイ」何かのスイッチが入ったように言い出しました。車の中にいた私、長男、祖父そして運転中の夫がパニックになりました。なぜなら、国と首都なんか教えたこともなければ、毎度カタコトだった次男が流暢に言葉を話し始めたからです。しばらくしてわかった事は、幼稚園で、国旗・国名・首都を教わった様です。参観日では園児が国・首都、九九、計算グループに分かれて発表しているのを見て驚きました。
働く上で幼稚園を選ぶデメリット
幼稚園はそもそも保護者が就労している前提では無いため、就労している観点からはデメリットもあります。
1. 平日の行事、保護者の集まりが多い
幼稚園によっては、平日に親子遠足であったり、参観日、お誕生日会、発表会などがあります。
次男が通っていきた幼稚園は、誕生日月に親子で出し物を披露しました。母の日参観もありました。どちらも平日です。運動会や展示会は日曜日でした。
2. 子ども同士の生活スタイルの違い
保護者の就労などにより、登園・降園の時間が異なるため、子どもの園での過ごし方にも差が出てくることもあります。
我が家の場合、息子がお預かり保育の日に仲の良いお友達がいなかった時は「つまらなかった・・・」と話すことがよくありました。でも、お預かりのクラスでヨチヨチの子を見て可愛いと感じたり、年下や年上の子どもたちと過ごした時間は貴重だったと思います。
延長保育可能な幼稚園×短時間勤務の仕事の組み合わせが良かった理由(私の体験)
私は求職中に保育園申請をして落ちました。第2の選択肢であった延長保育可能は幼稚園に息子を入園させました。幼稚園を選ぶデメリットを考えて無理の無い様に短時間勤務の仕事を探しました。週2〜3日勤務の仕事だったので、7年のブランクを経ての仕事に私自身も無理なく対応できたと思います。
扶養内の仕事でも週2日〜3日の仕事は多くはないかも知れません。週4〜5日で数時間の求人の方が多い場合もあるかも知れません。どちらにせよ、短時間勤務の方がフルタイム勤務よりも融通を利かせやすいと思います。子育てしながらフルタイム勤務している方は本当に凄いと思います。
平日の行事は仕事を別の日に振り替え
平日の行事と仕事の日がかぶるときは、仕事を違う日に振り替えてもらいました。フルタイム出勤ではなかったので、振替日を作りやすかったです。
出勤時間が遅いからバス登園に間に合う
出勤時間が遅めなので(10:30もしくは10:00)バス登園に間に合いました。職場は電車通勤でオフィスワークの為、服装もオフィスカジュアルで無理なく通勤できました。
夏休みなどの長期休みでもお預かりは週2日だけ
幼稚園の場合、夏休みなど園が休みの期間に保育を利用する子しない子が別れる為、お友達がいない日は息子が嫌がりました。そこで、週2日勤務であれば週1日はお預かり保育、1日は祖父母の家で長男&次男を預かってもらいました。幸いにも両家祖父母に預かってもらえる環境でもありましたが、もし毎日出勤となると祖父母の負担も考えて難しかったかなと思います。
子どもの体調不良
本当に前触れもなくやってきます。朝、突然子どもが体調不良を訴え発熱していることに気づき、慌てます。
しかも、1日で治るとも限らず2〜3日回復に時間を要することもあります。
インフルエンザになると、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで出席停止になります。
フルタイムと比べると短時間勤務の方が対応しやすいです。
扶養内派遣で良かった3つの理由
保活を始めた頃、私はフルタイムで働きたいと思っていました。私は現在も同じ扶養内派遣(短時間勤務)の仕事を継続しています。
大きな理由は3つ
①子育ては想像以上に大変だった
②直接雇用のパートよりも派遣の方が時給が良い
③派遣社員は契約で守られている(想定外の仕事や極端な残業が無い)
私の場合、もし保育園が決まっていたら無理してでもフルタイムの仕事をしていたと思います。しかし、実際仕事と子育て・家事の両立は想像を遥かに越して大変でした。扶養内派遣は無理なく両立しやすいので、子育てを重視して現在も扶養内派遣を継続中です。
私はリクナビ派遣で仕事が決まりました